言友会全国大会


第56回言友会全国大会吃音ワークショップin横浜

2022年 11月 19日・20日と第56回言友会全国大会が横浜で行われました。

愛媛言友会からはオンラインでの参加者がいらっしゃいました。

その中から2名の方に、全国大会の様子をレポートして頂きましたので、ぜひご一読下さい。


第56回言友会全国大会吃音ワークショップin横浜に参加して

秋山文夫

2022.11.19(土)、20(日)とオンラインで参加しました。

<1日目>

 1日目のマイメッセージでかなり難発と繰り返しの発表者に対し、何か軽減する策はないのかなと思いました。例えば斉読のときは吃りにくいので、アシスタントの方が横にいて、原稿を一緒に少し読んであげる。ずっと一緒に読むのではなく、途中で発表者に任せる。又、難発になると少し一緒に読む。これは一案で本人の同意の元に行うべきだと思いました。しかし、本人はアシスタントなど不要と思っていて、独力で最後まで話したいと思っているのかなとも思いました。

次に5人のパネリストによる討論会がありました。ディスカッションテーマは『いいじゃん言友会!私が語る言友会の魅力』でした。

 北海道の南さんはオンラインによる参加でした。札幌言友会に入り、その後旭川、北見、帯広、室蘭と言友会を作ったそうです。元は言葉の教室の先生です。非常に流暢な話し方でした。

 東京言友会の鈴木織江理事長のお話でした。少し連発で吃っていましたが大きな声で、元気よくお話をされていました。又、吃音改善研究会(堀さん主催)は解散になったとの事です。

 新潟言友会の金子会長は遠い将来には言友会がなくなればいいなあと言っていました。これは言友会の存在が必要ない世界がくればいいなあという意味での発言でした。

 横浜言友会の中村会長は飲み会の横浜言友会というくらい、飲むのが好きな感じでしたが、小学生の娘さんの吃音で何かしたいという気持ちで、横浜言友会の催しに参加したというお話しが印象に残りました。

 全言連の斉藤理事長は、言友会入会前に名古屋から新幹線で国立障害者リハビリテーションセンターの坂田善政先生の指導を受けに通っていたそうです。そこで言友会への入会を勧められたとのことでした。言友会では多くの友人を持ち、また世界の吃音の人と繋がっていきました。その中でも奥様との出会いをお話しされたのが印象に残りました。

<2日目>

 2日目の分科会『吃音のある子どものために、まわりの大人ができること』のテーマで坂田善政先生から講演して頂きました。坂田先生は以前、言語聴覚士の会議で松山で講演して頂いたことがあり、お話しを伺うのは2回目でした。「吃ってもいいじゃん!」と子どもが思えるため大人ができることを色々と掘り下げてお話しをして下さいました。ご本人は小学3年生のとき吃音があったと言われてましたが、現在はその欠片もなく、左手にマイクを持ち右手を大きく使い、とても流暢な話し方でした。一度この流暢な話し方になった秘訣を教えて頂きたいなと思いました。

 

 全体としては、横浜言友会のスタッフの頑張りが印象に残りました。オンラインでの参加でしたがとても有意義な2日間でした。

 


「吃音のある子どものために大人ができること」に参加して

言語聴覚士/愛媛言友会会員 栗田奈津子

2022.11.20(日)オンラインにて

 

「会員の皆さまこんにちは!会員の栗田と申します。20日に横浜で行われた言友会の全国大会にリモート参加してきました!参加したのは、国立障害リハビリテーションセンター坂田善政先生の「吃音のある子どものために大人ができること」という講演です。

 今回のテーマ「どもってもいいじゃん!」というところに注目されて、どもってもいいと吃音の子が思えるまでには環境や感情など発話以外への支援も周りの大人には必要だとおっしゃられていました。私自身当事者である大人として、また言語聴覚士として今後、吃音のあるお子さんや患者様に関われたらと思っている1人として、とても大事な視点を教えていただけました。

 そして、吃音にネガティブなイメージを持っているお子さんには、他者がどもっても受け入れられている姿を見る体験が吃音に対するイメージを払拭していく手がかりになると教えていただきました。また先生ご自身が言友会に入会されたことで大きな影響を受けて前向きになれた体験談をお話ししてくださったのが印象深かったです。途中、ユーモアや笑いを誘うような場面もあり、先生の明るいお人柄のおかげであっという間の2時間でした。吃音があっても素の自分を出せる貴重な言友会の輪がさらに広がるといいなと思える機会になりました。」


第57回言友会全国大会吃音ワークショップ 2023 in 大分

2023/12/9(土)~10(日)

温泉、語り合い、新たな気づき・発見

https://oitaws2023.wixsite.com/gyk-zenkoku


言友会全国大会 in 大分市のご報告

真鍋

 

 2023年12月9日(土)と10日(日)の2日間大分市で開催され、海を渡り近くて遠い大分県へ愛媛言友会から6名参加しました。

 印象に残ったのは、2つ。1つ目は若い方々の笑顔と行動力。懇親会での若い方々の笑顔は周りをホッとさせ、明るい雰囲気が心地よかった。

 2つ目は「NPO法人あなたのいばしょ」の大空幸星氏の講演です。25歳と若いこともあり中盤まで半信半疑で聞いていましたが、質問に対する回答も分かりやすく説明力に感心しました。講演後は大空氏の著書を購入し、サインをもらうために列に並ぶ自分がいました。

 最後に準備や運営等の関係者の方々、参加された愛媛言友会の皆さん、いろいろありがとうございました。来年は静岡で開催されますので、よろしかったら参加してみませんか。


言友会全国大会 in 大分市に参加して

 12/9(土)10(日)と吃音ワークショップ in 大分に参加しました。

 当日朝5時過ぎに新居浜市を3人で車に乗り合わせて出発しました。三崎港のフェリー乗り場で岡部さんと同一便になり、フェリー内で話に花が咲きました。会場へは少し早いので昼食を食べてから入りました。

 12:00-13:00 受付をすませ、13:00からの開会式に臨みました。会場は大分言友会が例会に使っているホルトホール大分という大変立派な新しく大きな会場の4Fの和室でした。

 約120名程の参加で14:00-15:00がワールドカフェ、15:15-16:30がグループトークがあり「言友会の運営について」というグループに入りました。

 司会者は名古屋言友会の上條さんで他には徳島、大分、宮城、岡山の方がおられました。各地共、例会の参加者の繋ぎ止め方、リピーターの確保、議題の選び方が問題のようでした。

 17:00-18:45の懇親会は3Fのホルトホールで立食形式のイタリアンメイン(大分の郷土料理を含む)を楽しみました。サプライズで岡部さんが理事を退任することで、花束の贈呈式がありました。

 宿泊先は真鍋さんが探してくれました別府の鉄輪(かんなわ)地獄温泉鬼石の湯の近くのユースホステルに宿泊しました。3人でこの温泉の内湯、露天風呂、と入り、最後に展望風呂に入ったところ、須之内さんと河野さんにであったのにはびっくりしました。(同じ宿泊先だった)

 2日目は9:30-10:30 1Fの小ホールで各地のマイメッセージ(6人)を聞きました。名古屋の上條さんが手話を使えば吃音の助けになるというお話をされていましたのが印象に残りました。

 10:00-12:30は大空幸星(こうき)氏の講演会でした。テーマは「望まない孤独~ひとりで吃音に悩む人に寄り添う~」でした。

 1998年生まれ松山市出身の「信頼できる人に確実にアクセスできる社会の実現」と「望まない孤独の根絶」を目的にチャット相談窓口を行う「NPO法人あなたのいばしょ」を設立。吃音当事者でないため、流暢な語り口に思わず引き込まれそうになりました。

 閉会式は12:30-13:00 全員で集合写真を撮ったあと早めの帰宅を目的に佐賀関を目指し15時のフェリーに間に合いました。

 その後真鍋さんの安全運転のお陰で無事7:30頃新居浜着となりました

 真鍋さん、ありがとうございました。